川崎市の住みやすさは？環境と産業が調和した街の治安や住み心地・口コミを調査

川崎市は、神奈川県の北東部に位置する街で、多摩川をはさんで東京都と隣接しています。2023年11月1日時点で人口は154万6,008人と50年連続で増え続けており、また都道府県庁が置かれていない都市のなかでは唯一100万人を超えている市です。
ここからは、川崎市の住み心地について掘り下げて見ていきましょう。

出典：川崎市役所 「川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口（令和5年11月1日現在）」

川崎市は川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区の7つの区から構成され、エリアによって雰囲気が変わります。市南東部の川崎駅周辺は繁華街や商業施設が多く賑わいを見せている一方で、市西部の多摩丘陵にはのどかな田園風景や新興住宅地が広がります。また川崎市の北部、川崎大師駅から徒歩約8分のところには、厄除け大師として知られる川崎大師があり、毎年全国から多くの参拝者が訪れています。

川崎市内には、スーパーマーケットや大型複合商業施設など、買い物スポットが充実しています。 中でも、市の主要駅である川崎駅西口には、様々な専門店やレストラン、映画館やジムなどの商業施設をはじめ、オフィスビルやホテルで構成される「ラゾーナ川崎プラザ」が直結しており、川崎のランドマークとして親しまれています。

川崎市には2022年5月時点で、小学校が118校、中学校が58校、高校が25校あり、日本映画大学や昭和音楽大学など専門的な分野を学べる私立大学のほか、明治大学や専修大学の生田キャンパスも点在しています。
また、市内には病院も多く、救急医療を要する傷病者の搬送先として救急告示医療機関に指定されている総合川崎臨港（りんこう）病院や、救命救急センターとしても機能している川崎市の公立病院である川崎市立川崎病院などがあり、地域住民の健康を支える役割を担っています。

出典：川崎市役所 「2-9 教育・・・川崎市の学校の数は？先生や児童・生徒は何人いるのかな？」

川崎市には子連れで出かけられる施設も多く点在しています。
たとえば新川崎駅から徒歩約15分にある川崎市夢見ヶ崎動物公園は、入場料無料で気軽に動物と触れ合える憩いのスポットです。ペンギンやレッサーパンダなど、可愛い動物を間近で見ることができ、年中無休で開園しています。

また、津田山駅から徒歩約５分の場所には、“川崎市子どもの権利に関する条例”をもとに作られた「川崎市子ども夢パーク」があります。子どもが何かに縛られることなく自由に学んだり遊んだりできる場所を目指しており、水遊びができるプレーパークやサイクリングロード、スポーツ広場などがあります。

そのほか、登戸駅から直行シャトルバスで約9分のところには、『ドラえもん』の作者として知られる藤子・F・不二雄の作品の世界観を楽しめる川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムがあり、地元住民だけでなく遠方からもファンが集まる文化施設となっています。

川崎市全体で見ると、2018年の犯罪認知件数の総合計は7,590件だったのに対し、2022年の総合計は5,840件と減少傾向にあります。 川崎市内の区別に見ると、麻生区が464件ともっとも少なく、次いで宮前区が690件と少ないです（2023年11月時点）。 治安の良さを重視するならば、この2区で検討することもおすすめします。

出典：神奈川県警察署 「刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数」

川崎市は神奈川県内で横浜市に次いで人口の多い都市ということもあり、比例して刑法犯の認知件数も横浜市の次に多いです。 中でも、市内で発生したオレオレ詐欺などの“特殊詐欺”による被害総額については、2023年11月末時点で約5億8,000万円にものぼることから、川崎市は市民に対して積極的に注意を呼び掛けています。

市が取り組む具体的な防犯対策としては、防犯「メールニュースかわさき」として防犯・交通安全情報を配信したり、ラジオの「かわさきFM」においても、防犯に関する情報を放送したりしているほか、不審者や特殊詐欺などの情報をプッシュ通知で届ける「かわさき防犯アプリ（みんパト）」の提供などが挙げられます。

画像出典：川崎市役所 「『かわさき防犯アプリ(みんパト)』について」

このように安全・安心の対策がしっかりと取られていることから、子育て世帯も暮らしやすい環境が整っていると言えるでしょう。

川崎市は2023年4月時点で、待機児童数ゼロを3年連続で達成しています。
同市は、子育てと社会参加の両立を目指す家庭の増加等に伴い、保育所等利用申請者数と利用児童数は過去最多となりましたが、認可保育所の整備を進めたり、多彩な保育施策を案内したりと、きめ細やかなアフターフォローを徹底したことが功を奏したといえるでしょう。
ここからは川崎市の子育て支援制度について紹介しますので、参考にしてみてください。

出典：川崎市役所 「令和５年４月１日現在の保育所等利用待機児童数について」

川崎市は、妊娠や出産に関連する支援や助成金の制度が整っています。
たとえば、妊婦健診補助券を配布して妊婦健康診査の費用を一部補助する“妊婦健康診査費用の助成制度”です。本制度では、21,000円券×1回、8,000円券×3回、6,000円券×2回、4,000円券×8回と、総額89,000円分も補助してもらえるため、なにかとお金のかかる妊娠期にはありがたい施策です。

また、妊娠届出をした全ての妊婦や子育て家庭に寄り添い、専門家が継続的に相談を聞いてくれる “伴走型相談支援”と、所得制限なく妊婦1人あたり５万円を給付する“経済的支援”を一体的に実施する「出産・子育て応援事業」も実施しています。
他にも、初めて出産を迎える妊婦とパートナーを対象とした、妊娠中の生活や育児についての講義を無料で行う“両親学級”の実施など、さまざまな支援制度が設けられているため、安心して妊娠・出産できる環境が整っています。

川崎市では出産後の育児においても、さまざまな支援や助成金を提供しています。
例えば、川崎市内に53ヶ所点在している地域子育て支援センターは、０歳から就学前のお子さまと一緒に保護者がいつでも立ち寄って遊んだり相談したりできる施設です。同世代のお子さまを持つ保護者と交流ができるので、近隣に子育ての話をできるような親族や知り合いのいないファミリーにとって、有益な情報交換の場となるでしょう。

また、経済的な事情で市立小学校・中学校への進学に困っている家庭に対して、学用品や給食、修学旅行などの費用を援助する川崎市就学援助制度を設けています。 そのほか、川崎市では毎年、これから出産する方や子育てする方が安心して生み育てられるように、「かわさきし子育てガイドブック」として川崎市の子育てに関わる制度や事業、施設などについての情報を取りまとめた冊子を発行しています。各区役所地域みまもり支援センターの窓口などで配布しているほか、川崎市役所の公式サイトでもオンラインで読むことができるので、確認してみてください。

※川崎市役所 「かわさきし子育てガイドブック」

ここからは、川崎市のなかでも子育て世帯が暮らすのにおすすめのエリアとして、川崎駅・武蔵小杉駅・登戸駅をご紹介します。 主要駅へのアクセスや買い物の利便性などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

川崎市の中心駅である川崎駅は、JR東海道本線・JR京浜東北線・JR南武線の3路線が乗り入れており、横浜駅まで約9分、品川駅まで約10分、新宿駅や渋谷駅まで約30分と、主要駅へのアクセスの良さが魅力です。

川崎駅周辺には、大型商業施設やオフィスビルが立ち並び、飲食店や繁華街、公園や公共施設などが充実しています。

中でも駅直結の「ラゾーナ川崎プラザ」は、ファッションやグルメ、映画館やジムなどの専門店が約330店舗入る大型複合商業施設で、川崎のランドマークとして親しまれています。 館内各所に授乳やおむつ交換に利用できるベビー休憩室、離乳食をあげることもできる完全個室のベビーケアルームを設置しているので、小さなお子さま連れのファミリーでも安心して買い物を楽しめます。

また、駅周辺は病院も充実しています。小児科専門クリニックとしては、川崎駅から徒歩約２分の場所に川崎小児科があり、お子さまが体調を崩した際には通院しやすい環境です。 川崎駅から2km圏内には、病床数713床の規模を誇る「川崎市立 川崎病院」や、病床数395床の「日本鋼管病院」など小児科診療対応の大病院があるため、お子さまが怪我や病気をしても、最新の治療が受けられるので安心です。
川崎駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡川崎駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡川崎駅でおすすめの購入マンション一覧
➡川崎駅でおすすめの戸建て物件一覧

川崎市中原区に位置する武蔵小杉駅は、さまざまな媒体で“住みたい街”として毎年上位にランクインする人気のエリアです。 駅周辺は再開発が進んでおり、タワーマンションや大型複合商業施設が多く立ち並んでいますが、駅から10分ほど歩けば、散歩やジョギングにも適している緑豊かな多摩川河川敷へ行けるなど、自然を満喫できる環境もあります。

武蔵小杉駅周辺には、駅直結の「武蔵小杉東急スクエア」、「ららテラス 武蔵小杉」をはじめ、徒歩4分ほどの場所には約160もの専門店が入る「グランツリー武蔵小杉」があるなど、親子で楽しめる大型ショッピングモールが点在しています。

また、駅から徒歩10分圏内には、深夜１時まで営業しているスーパーマーケットや、昔ながらの喫茶店や居酒屋が立ち並ぶ武蔵小杉駅前通り商店街もあるので、買い物や飲食には事欠きません。
武蔵小杉駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡武蔵小杉駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡武蔵小杉駅でおすすめの購入マンション一覧
➡武蔵小杉駅でおすすめの戸建て物件一覧

川崎市多摩区に位置する登戸駅は、JR南武線・小田急小田原線の2路線が乗り入れており、新宿駅まで乗り換えせずに約20分で行くことができます。 また、駅から徒歩5分ほどで自然豊かな多摩川の河川敷があり、20分ほど足を延ばせば首都圏を代表した自然環境を有する「生田緑地」にも行けることで、利便性と豊かな自然が共存した落ち着いた雰囲気のエリアです。

駅周辺に目立った大型複合商業施設はないものの、JR改札の目の前にはスーパーマーケットや薬局、書店等のほか、登戸行政サービスコーナーが入ったミニ駅ビル「味の食彩館のぼりと」があるので、日用品であれば仕事帰りに立ち寄って買い物したり、住民票などの各種証明書を取得したりすることができます。また、駅から徒歩1分のところには、深夜1時まで営業する「マルエツ 登戸店」や、徒歩10分圏内の場所に精肉店や青果店が立ち並ぶ「登戸東通り商店街」もあるため、日常に必要な買い物には困りません。

登戸には『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』など、ファミリーで一緒に楽しめるお出かけスポットもあります。 近隣には有名私立大学のキャンパスも点在するため、落ち着いた雰囲気がある一方で、活気に満ち溢れています。
登戸駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡登戸駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡登戸駅でおすすめの購入マンション一覧
➡登戸駅でおすすめの戸建て物件一覧

川崎市は、神奈川県内で２番目に人口の多い、政令指定都市にも定められている大きな都市です。妊娠中の方や子育て中の家庭に嬉しい支援や給付制度が充実しているので、ファミリー世帯が安心して暮らすことができます。なかでも、交通の利便性が高く住環境が整っている、川崎駅・武蔵小杉駅・登戸駅の３つのエリアがおすすめです。それぞれの特徴を踏まえて、気になるエリアには実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

川崎市への引っ越しを検討している方は、下記よりお気軽にお問合せください。

※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。（2024年2月現在）
 

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