更新日:2023.04.10
【最新】2023年マンション売却相場!エリアと築年数別での調べ方と注意点
マンション売却を考えはじめると気になってくるのがマンションの売却相場です。マンションの売却相場は物件の状態だけではなく「エリア」と「築年数」によっても変わります。この売却相場を把握することで、より効果的なマンション売却活動をすすめていけるのです。そこでこの記事では、エリア別と築年数別でわかる2023年最新のマンション売却相場と、自分で売却相場を調べる方法についても解説していきます。
- マンションの売却相場はエリアと築年数で大きく変わる
- 過去の売却価格と、物件の査定価格の両方で売却相場を調べられる
- 売却相場を理解することが、マンションをより高く売却するための第一歩になる
【2023年最新】エリア別のマンション売却相場
マンションの売却価格は、マンションが建っているエリアによっても大きく変わります。 多くの人が「都会のほうが高く売却できる」と単純に考えがちですが、実際のところは地域によって金額差は大きくなっていくのです。
エリア別マンション相場は、土地の価格上昇や物件周辺の環境変化によって変動しています。 そのため、つねに最新のエリア別売却相場を調べなければいけません。 この記事では、国土交通省の不動産情報ライブラリのデータから、2022年の最新エリア別売却相場を算出し紹介していきます。
エリア | 平均取引価格 | 平均面積(㎡) |
---|---|---|
北海道 | 1,783 万円 | 67 ㎡ |
千葉 | 2,234 万円 | 67 ㎡ |
東京 | 4,003 万円 | 45 ㎡ |
神奈川 | 2,536 万円 | 53 ㎡ |
大阪 | 2,395 万円 | 54 ㎡ |
広島 | 2,168 万円 | 72 ㎡ |
福岡 | 1,674 万円 | 60 ㎡ |
沖縄 | 3,010 万円 | 65 ㎡ |
出典:不動産ライブラリ 「不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード(過去1年間を含む2022年第3四半期データより)」
※上記の表は、2023年4月時点で取得できる最新データになります。
上記の表では、2022年第3四半期に取引された不動産情報のなかから、中古マンションの取引のみを抽出して金額を算出しています。この表を見てもわかるように、国内で最も人口が多い都市である東京のマンション売却価格は、ほかの都市よりも高額です。
東京とほかの都市との平均面積と平均取引価格の差をみてみると、その違いを実感できます。
このようにエリア別の価格差をみると、首都圏は東京に次いで、東京に通勤しやすい地域の売却相場が比較的高くなっているのです。 また、沖縄のマンション売却相場が比較的高額になっているのは、リゾート地であることが理由だと予想できます。
もちろん、地域を市区町村まで絞り込んで調べることで、よりイメージしやすいマンション売却相場を調べることができます。
【2023年最新】築年数別のマンション売却相場
マンションの売却相場は、マンションが建っているエリアだけではなく、建物の築年数も関係しています。
築浅物件が高額になるのはもちろんですが、必ずしもすべてのマンションオーナーが築浅物件を保有しているわけではありません。 東日本不動産流通機構の調査を参考に、築年数ごとに変わる売却価格相場についてみてみましょう。
▼中古マンション成約状況
築年数 | 価格 | ㎡単価 |
---|---|---|
築0年から5年 | 6,638 万円 | 105.21 万円 |
築6年から10年 | 6,193 万円 | 93.76 万円 |
築11年から15年 | 5,543 万円 | 79.86 万円 |
築16年から20年 | 5,250 万円 | 74.01 万円 |
築21年から25年 | 4,290 万円 | 61.91 万円 |
築26年から30年 | 2,832 万円 | 44.57 万円 |
築31年以上 | 2,193 万円 | 38.98 万円 |
出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」
この表をみると、築年数が経過するに連れて、マンションを売却する際の㎡単価が大きく変動していくのがわかるかと思います。 築年数がたった1年違うだけで、㎡単価が10万円近く変わってくることを理解できます。
このように、築年数によってマンションの売り出しやすさは変わります。マンションを売り出すタイミングを決めるためにも、築年数別の売却相場をイメージできるようにしていきましょう。
築0年から5年は「築浅物件」として売却しやすい
築0年から5年の中古マンションは「築浅物件」として取り扱われるので、買い手がつきやすく、売却価格も高額になります。 マンション購入費用を抑えたい人ではなく、清潔で綺麗な物件を購入したいと考えている人の間では、築浅物件は人気物件です。
設備や建具などの状態も良好な場合が多いため、売却時の条件も有利に決められる可能性が高くなります。 ただし、この5年間のなかでも、築年数が経過するにつれて価格は急激に下落してしまう場合がほとんどです。
たとえば売却を1年先延ばしにしてしまうだけで、売却価格に大きな差が出てしまうと考えられます。 そのため購入したばかりのマンションを売却する場合は、築5年を超えてしまう前に売却できるようにしておきましょう。
築6年から10年の間までは売却しやすい
築5年以上のマンションは築浅物件とは呼びません。しかし、築6年から10年の間も、中古マンション市場のなかでは比較的売却しやすい時期だといわれています。
築浅物件は1年ごとに売却できる価格が下落しますが、築6年から10年までの間は急激に価格が変動することはほとんどありません。 そのため焦って売却するのではなく、より高く売却できる方法やタイミングを見極めたうえでマンション売却するのがおすすめです。
築10年を超えると㎡単価が大きく下落してしまう
上記の比較表をみると、築10年を経過すると㎡単価が急激に下落していることがわかります。築10年を超えてしまうと、建物構造の劣化や室内の経年劣化が目に見えてわかるようになるため、売却価格も下がってしまうのです。
しかし、多少ダメージがある物件でも買い手がいない訳ではありません。 築年数が10年を超えて売却価格が下がったことで「綺麗なマンションを安く手に入れたい」という人にもアプローチできます。
築25年を超えると建物の価値が低くなってしまう
築25年を超えたマンションは、売却価格が築浅物件と比較すると1/3程まで下落してしまいます。そのため、築25年を超える前にマンションを売却するのがおすすめです。
具体的には、以下のような理由が挙げられます。
- ▼築25年迄にマンションを売却するべき理由
- 建物自体の構造が劣化しているため
- 1981年以前のマンションは現在の耐震性の基準を満たしていないため
- 買い手が利用できる住宅ローン控除などの優遇措置が「築25年までの建物」を対象としている場合が多いため
上記のように、築25年を超えるとマンションの買い手にとってのデメリットが増えてしまいます。 そのため売却タイミングを見極めなければ、売却自体が難しくなる可能性が高いのです。
マンションの売却相場は全国的に上昇している
マンションの売却相場が「エリア」と「築年数」で変わると理解できたところで、近年のマンション売却相場の動向をみてみましょう。
東日本不動産流通機構が行った調査によると、2013年から2022年の首都圏のマンション売却相場は以下のように上昇を続けています。
▼中古マンション成約状況
年数 | 平均㎡単価 | 平均成約価格 | 前年比 |
---|---|---|---|
2012年 | 38.19 万円 | 2,500 万円 | -1.2% |
2013年 | 39.96 万円 | 2,589 万円 | 3.5% |
2014年 | 42.50 万円 | 2,727 万円 | 5.3% |
2015年 | 45.25 万円 | 2,892 万円 | 6.1% |
2016年 | 47.92 万円 | 3,049 万円 | 5.4% |
2017年 | 50.00 万円 | 3,195 万円 | 4.8% |
2018年 | 51.61 万円 | 3,333 万円 | 4.3% |
2019年 | 53.45 万円 | 3,442 万円 | 3.3% |
2020年 | 55.17 万円 | 3,599 万円 | 4.6% |
2021年 | 59.81 万円 | 3,869 万円 | 7.5% |
2022年 | 67.24 万円 | 4,276 万円 | 10.5% |
出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」
中古マンションの㎡単価は、2012年までは前年比を下回っていました。しかし2013年以降は、前年比を毎年上回っているのです。
マンション売却相場が上昇を続けている3つの理由を紹介します。
売却相場が近年上昇している理由を理解しておくと、今がマンションの売り時なのかどうかをしっかりと考えることができます。
「価格が上昇している今のタイミングでマンションを売却して現金収入を得る」 「今後も価格が上昇することを想定して、売らずに様子をみる」 というように、今後のマンション売却計画も売り手それぞれの考え方によって変わってくるのです。
マンション売却相場が上昇している現状を把握し、その理由も理解したうえで、自身の売却計画について考えてみてください。
【理由1】新築マンションの価格が高騰しているから
近年、新築マンションの価格は経済状況の変化や土地の価格が上がることにより上昇し、さらに中古マンションも価格高騰を続けています。 中古マンションの価格は、新築マンションの価格上昇に連動する傾向があるので、同じように価格が推移していくのです。
たとえば新築マンションが購入できなかった人たちが、中古マンション市場に流入し、年数が浅い物件を買い求めるケースがあります。 その結果、新築マンションが売却されたタイミングから遅れて、中古マンションの売却相場が上昇する可能性があるのです。
【理由2】中古マンションの需要に対して不動産在庫が足りないから
中古マンションの新規登録数は、近年減少傾向にあります。マンションを買い求めるニーズが増えているにもかかわらず、物件数が年々少なくなっているため、売却価格も高騰しやすいのです。実際に、過去10年間における中古マンション市場への物件新規登録状況の推移をみてみましょう。
※出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」
**2022年より、新規登録の集計範囲を変更し、新規登録は媒介契約更新や登録期間延長を除く新たな登録のみに絞って計上しており、これまでと同じ基準での比較は困難であると判断し、2022年の前年比は掲載せず、「-」と記載しています。
この表を見ると、ここ数年は緊急事態宣言が発令されたこともあり、物件数が大幅に減少しているとわかりますよね。
マンションを保有している売り手は、つねに経済状況を見ながら売却タイミングを伺っています。 経済状況次第で、マンションを売り控える場合もあれば、今後の価格上昇を期待して保有し続ける人もいるのです。そのため、不動産の在庫数が増えていないのが現状なのです。
もちろん今後、経済状況が変わることで中古マンションの物件数が増加してくる可能性も考えられます。 しかし、現在物件数が不足しているからこそ、マンションの売却価格が高額になっても売りやすい時期だと考えられるのです。
【理由3】住宅ローンの金利の低さや税負担の優遇措置があるので買い手がつきやすい
現在の住宅ローンは、1984年以降は低金利が続いています。 そのため、住宅ローンが低いタイミングのうちにマンションを購入したいと考えている買い手は多くいるのです。
住宅ローンの金利の低さに加えて、住宅ローンを組んだ買い手の税負担を軽減してくれる「住宅ローン控除」という仕組みもあります。 中古マンションの購入は、買い手にとっても大きな出費になることは間違いありません。そのため「少しでも損をせずにマンションを手に入れたい」と考える人が多くいます。
マンションの価格が高騰しても、優遇措置を活用することで購入しやすくなっている今だからこそ、中古マンションの買い手は増加しているのです。
マンション売却相場を自分で調べる4つの方法
マンション売却相場と今後の動向を理解できたところで、保有しているマンションに近い条件の売却相場を調べてみましょう。 マンションの売却相場を自分で調べる方法は「過去の売却価格」と「物件の査定価格」を活用することで調べられます。
すぐに自分でマンション売却相場を調べられる方法として、代表的な以下の4点を覚えておきましょう。
▼マンション売却相場を調べる4つの方法
それぞれの方法で、マンションの売却価格を調べる手順について、具体的に解説していきます。
①クラモアの「住まいトレンド」で売却価格を調べる
クラモアの住まいトレンドとは、マンションごとの売却相場が確認できるサイトです。
売却したいマンションを地域、もしくは駅から探すことができ、実際の売却事例を基に、おおよその価格を把握することができます。
実際に売却相場を調べる方法は以下の通りです。
【手順1】まずは、調べたい方法(地域・駅)を指定する
出典:クラモア 「住まいトレンド」
【手順2】条件を指定して売却価格を調べたいエリアを選択する
出典:クラモア 「住まいトレンド」
【手順3】調べたいマンションを選択する
出典:クラモア 「住まいトレンド」
マンションの売買価格相場をはじめ、マンション評価や住民評価などの口コミ・物件概要など、知りたい情報をひと目で確認することが可能です。
売買価格相場・賃料相場情報をお届け
②国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で売却価格を調べる
不動産情報ライブラリとは、国土交通省が提供する不動産価格(取引価格・成約価格)を調べられる検索サービスです。このサービスを活用すると、日本全国エリア別に集計されている不動産の取引価格を調べられます。
実際に売却相場を調べる方法は以下の通りです。
【手順1】「データの検索・ダウンロード」をクリックする
出典:国土交通省 「不動産情報ライブラリ」
不動産情報ライブラリにアクセスしたら、実際の取引価格を調べるために、「データの検索・ダウンロード」をクリックします。
【手順2】条件を指定して売却価格を調べたいエリアから選ぶ
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 「不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード」
検索条件設定ページで、以下の条件を指定してエリアを絞り込めます。
- 地域(住所もしくは、路線・駅名)
- 価格情報区分(不動産取引価格情報もしくは、成約価格情報)
- 種類
- 取引時期
実際に所有しているマンションが建っている地域まで絞り込んで検索すると、より条件にあった売却相場を調べられます。
【手順3】検索結果から近い条件の物件を調べて比較する
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 「不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード」
検索結果が表示されたら、一覧から保有しているマンションの条件に近い取引実例を探します。 たとえば、以下のポイントを意識して調べてみるのがおすすめです。
- 間取り
- 面積
- 改装の有無
- 築年数
- 取引総額
このように過去の売却価格を具体的な条件で絞り込むことで、よりイメージしやすくなります。とくに、築年数や改装の有無によってどれだけ価格差が出るのかを調べられるので試してみましょう。
③不動産流通機構の「レインズマーケットインフォメーション」で売却価格を調べる
レインズマーケットインフォメーションとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営している不動産取引情報提供サイトです。レインズマーケットインフォメーションでは、本来は不動産会社のみが閲覧できる取引情報の一部分が一般向けに公開されています。
このサービスは、東日本不動産流通機構・中部圏不動産流通機構・近畿圏不動産流通機構・西日本不動産流通機構のデータを集計したものです。4つの機関の管轄内の不動産取引情報を調べられるので、不動産情報ライブラリと同じように、日本全国の売却相場を調べられます。
レインズマーケットインフォメーションを利用してマンション売却相場を調べる手順は、以下の通りです。
【手順1】調べたいエリアを指定する
まずは、調べたいエリアを指定します。
都道府県と地域を選んだら、地域詳細情報に具体的な地区名が表示されるので、調べたいエリアが含まれているか確認しましょう。
【手順2】具体的な物件の条件を指定して検索する
次のページでは、さらに詳細な条件を指定して、物件を絞り込むことができます。
指定できる条件は以下の通りです。
- 詳細な地区名
- 利用できる沿線
- 最寄り駅
- 駅からの距離
- ㎡単価
- 面積
- 間取り
- 築年数
- 成約時期
- 用途地域
前章で紹介した国土交通省が運営している不動産情報ライブラリでは、検索条件を指定して絞り込み検索することはできません。しかしレインズマーケットインフォメーションを使えば、より手軽に過去の売却価格を絞り込み検索できるのです。
④複数の不動産会社に物件の査定をしてもらい査定価格を比較する
ここまでで紹介した2つの方法は、どちらも過去のマンション売却価格を参考に相場を調べる方法でした。別の方法として、保有しているマンションを複数の不動産会社に査定してもらい、査定価格を比較することで相場を調べる方法もあります。
複数の査定価格を比較できると、より売却価格のイメージを作りやすくなるでしょう。
複数の不動産会社にマンション査定を依頼する方法は、主に2つあります。
- 個別に複数の不動産会社に査定依頼を出す
- 一括査定サイトを利用してまとめて査定依頼を出す
マンションの査定結果は、不動産会社によって結果が異なる場合がほとんどです。なぜなら、不動産会社によって査定する際の視点や査定価格を算出するために参考にする過去事例が違うからです。たとえば、マンション売却で実績が豊富な不動産会社の場合は、過去の実績と比較してより正確な査定金額を算出できます。
しかしマンション売却の実績が少ない不動産会社の場合だと、比較対象が少ないので正確な査定額が計算できない可能性もあるのです。
不動産会社によって査定価格は異なるからこそ、一括査定サイトなどを活用していきましょう。一括査定サイトの利用には注意するべき点もあるため、「不動産一括査定のデメリットと対処法!後悔しない一括査定サイトの選び方」で紹介している選び方のコツを参考にしてみてくださいね。
自分でマンション売却相場を調べるときの注意点
この記事を通して、マンションの売却相場は、インターネットを使えば自分で調べられるとわかってきたかと思います。実際に、自分でマンション売却相場を調べる際には、以下の点に注意しておきましょう。
▼マンション売却相場を調べる時の注意点
なぜ上記の3点を注意しておくべきなのか、具体的に解説していきます。
成約価格と売出価格は違うと覚えておく
マンションの売却相場について自分で調べる際には、成約価格と売出価格の違いについて理解しておかなければいけません。
成約価格(取引価格) | 成約価格とは、売り手と買い手が最終的に合意して契約を交わした価格のことを指す。最終的に決定した価格のことで、取引価格とも呼ぶ。 成約価格で検索できるサイト:不動産情報ライブラリ / レインズマーケットインフォメーション |
---|---|
売出価格(登録価格) | 売出価格とは、不動産を売り出す際に決める価格のことを指す。あくまでも売り手の希望価格なので、最終的に売却できた価格ではない。 売出価格で検索できるサイト:売り出し中の不動産が掲載されている一般的な不動産情報サイト |
この記事でご紹介している不動産情報ライブラリやレインズマーケットインフォメーションでは、成約価格での物件情報を調べられます。 売却相場をイメージするために、物件検索サイトに掲載されている情報を参考にする場合には注意が必要になってきます。 なぜなら、物件検索サイトなどでは売出価格のみが表示されているからです。
不動産売却は必ずしも希望する売出価格で売却できるわけではありません。 最終的な売却タイミングや、買い手との交渉次第では、売却価格が安くなってしまう可能性も考えられます。
そこで、実際のマンション売却相場を知るためには、価格が変動する可能性が高くなってしまう売出価格ではなく、成約価格を調べるのがおすすめです。
マンションの売却相場を調べる際には、成約価格と売出価格どちらが表示されているのかを気にするようにしておきましょう。 マンションの売却相場について自分で調べる際には、成約価格と売出価格の違いについて理解しておかなければいけません。
売却相場はつねに変動していることを理解しておく
マンション売却相場は、経済状況などに合わせてつねに変動しています。 そのため、必ずしもインターネット上に掲載されている価格が最新の情報ではないのです。インターネット上に掲載されている不動産情報は、リアルタイムで更新されているわけではありません。
- 不動産情報ライブラリ:不定期
- レインズマーケットインフォメーション:毎月の更新
- そのほかの物件検索サイト:不定期更新の場合が多い
このように、情報は定期的に更新されてはいるものの、数ヶ月古い情報が掲載されている場合が多くあります。
たとえば、引越しが増えるシーズンの前後や周辺環境が大きく開発されたタイミングなどでは、売却相場が大きく変動する可能性があります。
「売却相場は〇〇万円ぐらいだと思っていたのに、予想とは違った」とならないために、つねに最新の売却相場を調べておきましょう。
実際の売却価格が、事前に調べた相場を下回る可能性はある
マンションの売却相場は、あくまでも目安となる金額なので、実際の売却価格が相場を下回ってしまう可能性もあります。相場よりも売却価格が下がる例として、以下のケースをみてみましょう。
- ▼ マンション売却価格が相場よりも下がる例
- 同じマンションから複数の物件が売りに出た場合
- マンション売却を焦ってしまい、安い価格で売り出してしまった場合
- 室内の汚れや経年劣化が酷かった場合
- 売却するための修繕費が高くついてしまった場合
- 適切な不動産会社を選べなかった場合
上記のように、マンションの売却価格は物件の状態や売却タイミングによって左右されてしまいます。「売却相場は〇〇万円ぐらいだと思っていたのに、予想を遥かに下回ってしまった」とショックを受けてしまわないように、売却相場はあくまでも目安だと考えておきましょう。
もちろん、工夫次第で相場よりも高く売却できる可能性もあります。マンションを売却相場よりも高く売りたい人は、次章で解説するポイントを覚えておきましょう。
マンション売却価格を相場よりも高くするための3つのポイント
ここまで記事を読んで、「マンションの売却相場は調べたけれど、可能であればより高く売却したい」と感じているのが本音ではないでしょうか。
マンションの売却は、ただ売却価格を決めて買い手が付くのを待っているだけではありません。売却に出す前にできる工夫をしておけば、相場よりも高く売却できる可能性もあるのです。
▼売却相場よりも高くするための3つのポイント
少しでも物件の価値をあげて高く売却するためにも、できる工夫がないか確認してみましょう。
①古い物件はリフォームや修繕をしてから売却する
築年数が25年以上を経過している場合や室内の劣化が著しい物件の場合は、売却する前に修繕や適度なリフォームをするのがおすすめです。
劣化が目立つ部分を放置したままマンションを売却してしまうと、新たにマンションを買う人が修繕をする必要があります。 先の修繕を見越したうえで売却価格を低く設定するため、相場よりも売却価格が低くなってしまう場合もあるのです。
築年数が25年を超えてしまった物件の場合は、リフォームをして見た目を変えたほうが買い手がつきやすい場合もあります。 物件の状態をしっかりと見極めて、必要な修繕やリフォームをしておけば、相場よりも高く売却できる可能性があると覚えておきましょう。
【過度のリフォームには要注意】
古い物件は修繕リフォームをすることで物件価値を上げることができます。しかし、中古マンションの購入を検討している人のなかには「自分で自由にリフォームしたい」と考えている人も多いと覚えておきましょう。マンションのリフォームをする場合は、フルリフォームと軽度のリフォームどちらを選ぶかで相場が変わり、相場を下回る可能性もあります。
②引っ越しシーズンの1月から3月に売却できるようにする
マンションが高く売れやすいのは引越シーズンが重なる1月から3月の間です。新学期や新生活がはじまる4月に向けて、多くの人が2月から3月の間に引越しをします。そのため、1月から本格的にマンションの売り出しをはじめ、買い手が多い時期には売却できるように準備しておくのがおすすめです。
この時期を逃してしまうと、買い手が少なくなる場合が多いので、なかなか売却できなくなってしまいます。買い手が少ないなかでマンションを売却しなければいけないので、必然的に価格を下げて売り出さなければいけない場合もあるのです。より高くマンションを売却するためにも、1月から3月の間に売却できるように、不動産会社と計画を立てておきましょう。
③マンションの査定を売却実績豊富な不動産会社に依頼する
売却相場よりも高い価格でマンションを売却したい場合は、実績豊富な不動産会社に依頼するのがおすすめです。一概に不動産会社といっても、なかには取り扱う物件種別によって得意・不得意な「物件種別」があります。たとえば、土地売買が得意な会社もあれば、戸建て売買が得意な会社もあるのです。
マンション売買が得意な不動産会社を選ぶためにも、以下の点を意識して不動産会社を選びましょう。
- 同じタイプのマンション売買実績があるかどうか
- 周辺地域での販売実績があるかどうか
- 査定価格に対して「なぜこの査定額なのか」という裏付けを教えてくれるかどうか
マンション売買の実績が豊富な不動産会社ほど、過去の実績と比較したうえで、的確な査定価格と売却するための工夫を教えてくれます。
みんなが不動産売却する際に不安に感じていることは?
クラモアが独自に調査した、不動産売却を検討している方へのアンケート結果によると、不動産売却する際に不安に感じていることとして多かったのは、「どの不動産会社を選べばいいか分からない」(22.9%)、「売却の流れが分からない」(17.2%)、「残っている住宅ローンについて」(11.5%)でした。
最も多い回答が「どの不動産会社を選べばいいか分からない」という結果であることから、たくさんの方が不動産会社選びに悩んでいることが分かります。
大切な不動産売却を成功させるには、売却のノウハウを持ち、その地域に詳しい「信頼できる担当者」がいる不動産会社を選ぶことが大切です。 まずは、いくつかの不動産会社に売却査定を依頼し、それぞれの査定価格と根拠を比較検討することをおすすめします。
専門知識を持つ不動産会社は、市場分析や適正な価格設定だけでなく、複雑な売却手続きもしっかりサポートしてくれます。 また、物件の立地や特性、市場動向などを熟知しているため、マンションを高く売るための戦略を一緒に立てることが可能です。
こちらの記事も読まれています
マンションの売却査定なら、全国でマンション売却実績のあるピタットハウスにお任せ!
マンションの売却相場について理解を深めることができたところで、さらにマンション売却への意欲が高まってきたのではないでしょうか。
マンション売買を不動産会社に依頼したい人は、当メディア「クラモア」を運営しているスターツグループのピタットハウスがおすすめです。ピタットハウスでは、マンションを売却するためにさまざまなサポートをご用意しています。
- ▼ ピタットハウスの代表的なサポート内容
- 種類豊富な売却プラン
- マンション売買に特化したWebサイト「中古マンションカタログ」
- 全国ネットワークで多くの人にアピールできる
賃貸物件だけではなく、不動産売買もサポートしているからこそ、買い手も売り手も満足できるサポートを提供しています。ピタットハウスが持つマンション売却における強みを理解して、ぜひマンションの無料査定を検討してみてくださいね。
種類豊富な売却プラン
ピタットハウスでは、マンションの売り手のニーズに応えるために、さまざまな売却プランを用意しています。 ピタットハウスの代表的な売却プランは、以下の通りです。
ピタットハウスの売却プラン | |
---|---|
マイホームオークション | 期日入札方式のオークションで、より高い価格で売却できる |
スイッチ45 | 45日以内に売却できない場合はピタットハウスが買い取ってくれる 買取保証付き売却プラン |
買取保障付き売却 | 45日以内に売却できない場合でも買取が保証されている |
売却・賃貸どっちも査定 | 売却するべきか、賃貸にするべきかを適切に査定できる |
買い替え支援 | マンションを売却した資金で買い替えすることで割引を適用 |
リースバック | マンションを売却したあと、そのまま賃貸物件として住み続けられる |
スターツワン | 安心して売却するためのクリーニングや設備点検を提供 |
「本当に今が売り時だろうか」「買い手は見つかるのだろうか」というような不安を抱えている人もいるかと思います。そんな人でもご安心ください。
ピタットハウスでは、上記のさまざまな売却プランで、お客さま一人ひとりのマンション売却を全力で応援しています。
中古マンションに特化した「中古マンションカタログ」
ピタットハウスでは、中古マンション売買のみに特化した「中古マンションカタログ」が利用可能です。中古マンションカタログでは、全国にある取引可能なマンション情報が数多く掲載されています。そして、豊富な掲載物件の中から気になる物件選びができるのです。
また、タワーマンション・大規模マンション・駅近マンションというように、ジャンル分けされた特集ページが紹介されています。さまざまな種類のある不動産のなかでも、マンションだけに特化しているため「本当にマンションを購入したいと考えている人」が利用しています。利用者の購入意欲が高くなるほど、マンションが売却できる可能性も高くなるのです。
これからマンションを売却するなら、中古マンションカタログを利用することでマンション売却の効率を高められるでしょう。
全国ネットワークで多くの人にアピールして集客できる
ピタットハウスは、全国650店舗でネットワークを広げています。利用者は、全国さまざまな地域からピタットハウス公式サイトにアクセスして、物件情報を探しています。
ピタットハウスにマンション売却の仲介を依頼すると、公式サイトに物件情報が掲載されるようになります。全国各地からマンションを購入したいと考えている人が閲覧しているため、地方の不動産会社に依頼するよりも多くの人に売却したい物件をアピールできるのです。
マンション売却をしたい人は、中古マンション販売に特化したサポートが必要になってきます。だからこそ、豊富な実績と全国ネットワークをもつピタットハウスにご相談ください。
まとめ
この記事では、マンション売却の最新売却相場に加えて、自分で相場を調べる方法と注意点について解説してきました。
マンションの売却相場は、物件の状態だけでなく、マンションが立っているエリアや築年数によっても大きく変動します。より高い価格でマンションを売却するためには、マンションの売却相場について理解しておかなければいけません。
マンションの適切な売却相場を調べる方法として、以下の3つを試してみましょう。
- 不動産情報ライブラリで、エリア別の成約価格を調べる
- レインズマーケットインフォメーションで、条件を指定してエリア別の成約価格を調べる
- 複数の不動産会社に査定依頼をして、査定価格を比較する
マンションの売却相場を調べることは、マンション売却の第一歩です。相場を知らずに焦って売却を進めてしまうと、相場を大幅に下回る価格でマンションを売却することになってしまう可能性もあります。
ぜひ、この記事で紹介したマンション売却相場に関する知識を生かして、適切な価格で売却できるようにしていきましょう。
売却をお考えでしたら
まずは無料お試し査定
物件種別を選択してください
step1
査定したい不動産の物件種別を選択
step2
郵便番号または都道府県から査定物件のエリアを指定
郵便番号
住所自動検索
エリアを選択してください
ご住所
大変申し訳ございません。
対応エリア外のため査定できません。
複数社からのしつこい電話営業はありません!
対象エリア:東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・大阪府・京都府・兵庫県
※エリア内でも、ケースによってお取り扱いできない場合があります。
あわせて読みたい
よくある質問
-
マンション売却で多い失敗とは?
-
マンションの相場を簡易的に知るには?
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら
お持ちの不動産、
今いくらで売れるかご存じですか?