松戸市の住みやすさは？治安や口コミ・子育てのしやすさに定評のある街の魅力を紹介

千葉県の北西部に位置している松戸市は、主要駅の松戸駅から東京駅まで電車で約30分の距離にあるため、ベッドタウンとして注目されています。 都心への交通アクセスが優れているだけでなく、松戸市は駅前を中心に商業施設やスーパーマーケットが充実しているほか、日本の歴史公園100選に選出された「戸定が丘歴史公園」や、東京ドーム11個分の広さを誇る緑豊かな総合公園「21世紀の森と広場」があるなど、自然にあふれているエリアです。

松戸市の人口は49万7,776人と、千葉県内では千葉市、船橋市に次いで第3位の規模を誇ります（2023年11月1日時点）。 また、同市は“やさシティ、まつど。”をスローガンに、子育てしやすい街づくりを市の最重要施策のひとつとして、幅広い子育て支援を実施してきた結果、日経xwomanと日経新聞社が発表する「共働き子育てしやすい街ランキング2023」において、3回目となる総合編1位（東京都を除く）を獲得しました。

そんな多くの子育て世帯から人気を集める松戸市ですが、具体的にはどのような住環境なのでしょうか？ 詳しくチェックしていきましょう。

出典：千葉県庁 「市区町村別人口と世帯」

出典：松戸市役所 「松戸の子育て支援は全国トップレベル～共働き子育てしやすい街ランキング2023で高評価～」

子育て環境において、学校と病院の数は必ずチェックしておきたいポイントです。
松戸市における学校は、私立を含めて小学校が46校、中学校が22校あります。高校は市立・私立・県立・県立特別支援学校を含めて全部で13校です。なお大学・短期大学は、千葉大学、日本大学、聖徳大学（短期大学部を含む）、流通経済大学のキャンパスがあります。

市内には病院が19院あり、小児科のある大きな病院としては、八柱駅徒歩約2分の場所に夜間小児急病センターを有している松戸市立総合医療センターがあります。病床数は総床600床と大規模で、夜間に子どもの具合が悪くなったとしても午後6時から午後11時まで診療が受けられるほか、小児科、小児外科、小児脳神経外科など小児関連の診療科もそろっているため、万が一の際にも安心です。

松戸市は、日々の買い物や家族で遊べる商業施設も充実しています。松戸駅と直結しているアトレ松戸、ピアザ松戸、プラーレ松戸では、食材や日用品の買い物ができることはもちろん、様々なジャンルのレストランが揃っているため、家族でショッピングや外食を楽しめます。 また新松戸駅からバスで約15分の場所には、周辺エリア最大級のショッピングモールであるテラスモール松戸があります。同施設には、スーパーマーケットのサミットストア テラスモール松戸店をはじめ、ファッションや赤ちゃん用品などの専門ショップ、映画館、レストランなどが入っており、休日は家族連れを中心に賑わっています。

交通や生活の利便性が高い松戸市は、ファミリー向け施設も充実しています。
東松戸駅から徒歩4分ほどの場所には、図書館・支所・青年プラザを併設した複合施設「ひがまつテラス」があります。 さまざまなジャンルの本を通して地域の人と交流できるほか、中高校生が音楽・ダンス・読書・お喋り・卓球など無料で遊んだり、申請等各種手続き・届け出や、保育師による市民の健康相談室を利用したりすることができます。

また、松戸駅の徒歩約6分圏内には、プラネタリウム室がある松戸市市民会館、音楽や演劇などが楽しめる松戸市民劇場といった文化施設も充実しているので、子どもと一緒に文化交流ができるでしょう。

新京成線の八柱駅、またはJR武蔵野線の新八柱駅から徒歩15分ほどの場所には、イベントや演奏会などが開催されている文化会館（森のホール21）もあります。文化会館のすぐそばには、松戸市立博物館と総合公園の21世紀の森と広場があるので、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。 50万5000平方メートルにもおよぶ広大な公園内には、人口の池や千駄堀池、野草園、光と風の広場などが整備されています。授乳室やおむつ交換台も完備しているので、小さな子ども連れでも安心です。

松戸市における犯罪発生の推移を見ると、2013年は5,996件でしたが、2022年は2,608件と大幅に減少しています。 2022年における犯罪内容の内訳をみると、最も多いのが空き巣などの非侵入盗（39.4%）、次いで自転車や自動車などの乗り物盗（24.3%）でした。 そのため、自宅の戸締りを怠らずに徹底し、自転車など乗り物を停める際はしっかりと施錠するなど、個人で安全対策をして犯罪に遭うリスクを減らしましょう。

出典：松戸市役所 「犯罪発生情報」

このように犯罪発生の推移が減少しているのは、地域全体の防犯・安全対策における活動が効果を発揮している証拠といえます。たとえば、主要駅や交差点の街頭防犯カメラ設置や、市職員によるパトロールなど、さまざまな取り組みを行っています。

また、松戸市では犯罪や迷惑行為が起きない住みやすい街を目指して「松戸市安全で快適なまちづくり条例」が2004年より施行されました。 この条例によって、松戸市全域における公共の場所では、ポイ捨て、落書き、ピンクビラの提示・配布といった迷惑行為や歩行中の喫煙、客引き行為を固く禁じるなど、安全で暮らしやすい街の実現に取り組んでいます。

そのほか、小学校や通学路に防犯カメラを設置するほか、不審者情報の共有に必要な情報網の整備、通学路の見直し、各学校では実効性のある防犯・防災訓練を実施するなど、子どもの安全対策にも力を入れています。

出典：松戸市役所 「子どもの安全を守るために」

松戸市が子育てしやすい街といわれている理由には、主に以下の4つが挙げられます。

それぞれの項目についてチェックしていきましょう。

松戸市では “0歳から2歳児までは小規模保育施設※へ預け、小規模保育施設を卒園した後は幼稚園へ移る”という戦略に取り組んできた結果、2016年から8年連続で待機児童ゼロを達成しました。

※対象年齢は0〜2歳までの乳児・幼児で、定員が6人以上19人以下の保育施設

達成できた理由としては、2021年から取り組みが始まった「推薦制度」が挙げられます。 推薦制度とは、小規模保育施設が作成した推薦書を入園願書とともに幼稚園へ提出すると、それをもとに幼稚園が選考を行い、入園の可否を決定する取り組みのことです。 この制度を活用することによって、幼稚園を探す保護者の負担が減るため、小規模保育施設を利用する家庭も増えています。

また、保護者の送迎負担軽減のため、小規模保育施設を松戸駅・新松戸駅・東松戸駅・八柱駅といった鉄道交差駅の駅前や駅ナカなど、利便性の高い場所へ優先して増設に取り組んだことも理由の1つです。

さらに、松戸市は保育の質を上げるために、保育士向け補助制度を実施しています。 その一つとして、給料とは別に松戸市から支給される「松戸手当（保育施設従事者支援補助金）」があり、保育園等で正規職員として働く保育士に、勤続1年目から11年目は月額45,000円、12年目以降は月額49,800〜78,000円を支給するなど、市独自の制度で保育士の確保にも力を入れています。

以上のように、保育士の確保や小規模保育施設を増設することで、8年連続で待機児童ゼロが達成できていると考えられます。

出典：松戸市役所 「8年連続国基準待機児童ゼロ達成～待機児童対策・小規模保育施設から幼稚園へ～」

出典：松戸市役所 「松戸市の保育士確保に関する取組み」

松戸市では、妊娠期からの母子保護サービスとして、保健福祉センターと親子すこやかセンターでの相談、家庭訪問などを行っています。 妊娠中の体調変化による悩み、赤ちゃんを迎える準備や不安などさまざまな相談を受け付けているので初産の方でも安心です。

また、出産・子育て応援交付金事業として、妊婦1人につき5万円、子ども1人につき5万円、合計10万円の支給も行っています。 同事業は、経済的なサポートのほかにも、妊娠から出産・子育てまでの間、助産師や保健師などの相談が受けられる体制を作り、子育てで抱える孤立感や不安の解消を図ることを目的としています。

出典：松戸市役所 「妊娠したら」

松戸市では妊娠・出産だけでなく、子育てに関する支援と助成金も充実しています。
たとえば、松戸市独自の施策として、低所得の子育て世帯を対象に児童1人あたり5万円が支給される“松戸市子育て世帯生活応援特別給付金”です。 支給対象者の条件によって、申請が必要なケースと不要なケースがあるため、詳しくは下記ページの支給対象者をご確認ください。

※松戸市役所 「【松戸市独自】令和5年度松戸市子育て世帯生活応援特別給付金について」

また、千葉県全体の児童手当として、中学校3年生修了前までの児童を対象に、1人あたり月額5,000〜15,000円の支給を受けられるという制度や、住民登録がある0歳から高校生相当年齢までの子どもを対象に保険診療分の医療費を助成する子ども医療費助成制度があります。 そのほか、赤ちゃんとの新生活がスムーズに開始できるように細かい支援を行う産後ケア事業、チャイルドシートのリース料金を助成する制度などの子育てのサポート体制も整っています。

上記のように、松戸市では千葉県全体で取り組みを行っている支援制度だけでなく、松戸市独自の給付金も利用できるという点が大きな特徴です。

出典：松戸市役所 「家庭への支援・助成」

子育てにやさしいまちづくりを進めている松戸市では、小児医療体制も整っています。
松戸市の主要駅となる松戸駅・新松戸駅・北松戸駅を中心にクリニックが点在しているので、病状に合わせてかかりつけ医を見つけられるほか、高度医療を伴う総合病院など医療施設が充実しています。

中でも、八柱駅からバスで約10分の松戸市立総合医療センターは、夜間小児急病センターをはじめ、夜間休日の診療体制も整っているため、急病や救急時も安心です。 小児科・小児外科・小児心臓血管外科・小児脳神経外科を備え、地域の医療機関とも連携しています。 また、新生児集中治療やハイリスク分娩や早産に対応している“地域周産期母子医療センター“としての役割も担っているため、出産に対するサポートも充実しています

出典：松戸市役所 「PRポイント4 子育てしやすい街まつど」

松戸市内でファミリー層におすすめしたいエリアは、松戸駅・新松戸駅・東松戸駅の3つです。 どのエリアも主要駅への交通アクセスや買い物の利便性が高く、子育て世帯に適した住環境が整っています。
では、具体的にどのような特徴があるのか、各エリアの魅力をチェックしていきましょう。

松戸市の北側にある新松戸駅は、JR常盤線と武蔵野線が利用できます。 常磐線を使うと、乗換え1回で池袋駅まで約45分、新宿駅までは約55分で行くことができ、武蔵野線に乗れば、乗換え1回で千葉駅まで約45分、東京駅までは乗換なしの約51分でアクセスできます。

都心への通学や通勤での移動はもちろん、東京駅までアクセスしやすいため、新幹線を利用して遠出する際にも便利です。 また、駅の東口にはバスロータリーがあるため、電車以外の公共交通機関も利用できます。

買い物環境も整っており、駅徒歩約10分圏内には深夜0時まで営業しているマックスバリュエクスプレス新松戸店、イオンフードスタイル新松戸店、コープみらいコープ新松戸店、業務スーパー新松戸店などさまざまなタイプのスーパーマーケットが揃っています。

様々なジャンルの専門店や映画館・レストランなどが入居する、周辺エリア最大級のショッピングモール「テラスモール松戸」へは、駅からバスで約15分なので、休日の買い物や家族でお出かけするスポットとしても重宝できます。

商業施設のほかに子どもと一緒に遊べる場所としては、駅から徒歩6分ほどの場所に新松戸第一公園、駅徒歩約12分の場所には新松戸中央公園など、小さな公園が点在しています。 また、駅からバスで約21分の「21世紀の森と広場」には、東京ドーム11個分の広大な敷地内に、人工池や工芸館、野草園、芝生広場、バーベキュー場などがあるので、休日のお出かけにぴったりです。

医療機関に関しては、駅北口から徒歩約4分のところに、病床数333床の総合病院「新松戸中央総合病院」があるため、いざという時にも安心できます。
上記のように、新松戸駅周辺は電車やバスといった公共交通機関や商業施設が充実しているだけでなく、広大な敷地を有する公園など自然を身近に感じながら子育てできるエリアといえます。

➡新松戸駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡新松戸駅でおすすめの購入マンション一覧
➡新松戸駅でおすすめの戸建て物件一覧

松戸市の南側に位置する東松戸駅は、JR武蔵野線、京成成田スカイアクセス線、北総鉄道北総線が利用できます。 東京駅までは乗り換えなしで約40分、西船橋駅までは約10分、成田空港までは急行で約30分と各方面へのアクセスが良好なので、通勤・通学、出張、旅行など幅広い用途に対応できるエリアです。

東松戸駅周辺は、買い物環境も充実しています。 例えば、駅直結のスーパーマーケット「マルエツ 東松戸店」や、駅から徒歩約7分圏内にある「ベルクス東松戸店」、「ベルクス ファインシティ 東松戸店」、「業務スーパー 東松戸店」などがあります。 「マルエツ 東松戸駅店」は深夜1時まで営業しているので、急な買い物や帰りが遅くなった際にも安心です。

駅徒歩約10分圏内には、「まつもとこどもクリニック」や診療だけでなく育児相談なども受け付けている「ひがしまつど小児科」といった小児クリニックが点在しているため、小さなお子様がいるご家庭も安心できます。 また、駅徒歩約8分の場所には子ども用遊具と広場がある東松戸中央公園、駅徒歩約11分の場所には四季折々の花が楽しめる東松戸ゆいの花公園があるため、お子様と遊ぶ公園にも困りません。

また、駅周辺は開発が進んでおり、2007年には駅前にスーパーマーケットやクリニックなどが入っている複合商業施設のアルフレンテ、2021年には駅徒歩約5分の場所に図書館や青年プラザを併設した「ひがまつテラス」ができました。

駅周辺は区画整理が進んでいるため、駅や商業施設までの道路や歩道が新しくなり、きれいに整備されているのも魅力のひとつです。

上記のように区画整理が進み、次々と新たな施設が建設されている東松戸駅は、今後もさらなる発展が期待できるファミリー世帯におすすめの街です。

➡東松戸駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡東松戸駅でおすすめの購入マンション一覧
➡東松戸駅でおすすめの戸建て物件一覧

松戸市の西側にある松戸駅は、JR常磐線と新京成線の2路線が通っています。 JR常磐線快速（上野東京ライン）を利用すると、乗り換えなしで東京駅まで約29分、品川駅まで約38分と、都内へのアクセスが良いため、通学や通勤に便利です。 駅前から成田空港行きの深夜急行バスも運行しているなど、電車以外の交通機関が充実しているところも魅力の一つです。

ピアザ松戸やアトレ松戸といった駅直結の商業施設や、駅徒歩約5分圏内の場所にあるイトーヨーカドー松戸店やダイエー松戸西口店といったスーパーマーケットも揃っているので、買い物に困りません。

駅徒歩約2分のショッピングセンター「プラーレ松戸」の屋上には小さな子ども向けの遊具が置かれている屋上庭園があるため、休日のお出かけにもおすすめのスポットです。 他にも駅徒歩5分圏内の場所には、市指定有形文化財にもなっているレンガ造りの正門で有名な松戸中央公園や、親子で楽しめるイベントが定期的に開催されている松戸市民劇場など、駅周辺にお出かけスポットが点在しています。

また、駅徒歩約4分のところには、0〜3歳の乳幼児向けの遊び場として無料で利用できる“ほっとるーむ松戸”があります。 同施設では、1時間500円で最大4時間の乳幼児の一時預かりも可能なため、ゆっくりお買い物をしたり、用事があって子どもを連れて行けなかったりする際に活用できます。

さらに、松戸駅から徒歩約10分の江戸川では、川沿いを散歩したり、野球場や広場で体を動かしたりすることもできます。 このように松戸駅周辺は、買い物環境が充実しており、子どもと一緒に遊べる多種多様なお出かけスポットがあるので、子育て世帯におすすめの街です。

➡松戸駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡松戸駅でおすすめの購入マンション一覧
➡松戸駅でおすすめの戸建て物件一覧

松戸市は、都心へアクセスしやすく、通学や通勤はもちろん、成田空港への交通アクセスも整っているので出張や遠方への旅行にも便利です。また、8年連続で待機児童ゼロを達成しており、子育ての支援や助成金も充実しているなど“子育てしやすい環境”が整っているため、ファミリー層からも注目されているエリアといえるでしょう。

松戸市への引っ越しを検討している方は、下記よりお気軽にお問合せください。

※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。（2024年1月現在）
 

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